今から半世紀前の1953年、土井ヶ浜遺跡で初めて学術的な発掘調査が行われ1957年の5次調査に至るまで、200体を越える弥生人骨とともに、数多くの弥生土器も出土しました。
お墓に供えられたと考えられるこれらの土器は出土人骨が弥生時代の人々であることを確証付け、集団墓地である土井ヶ浜遺跡の変遷過程や埋葬習俗、さらには当時の地域間交流を紐解く重要資料として古くから注目されてきました。
しかし、残念ながらこれらの土器資料の多くは長らく本格的な資料整理が行われないまま、限られた研究者以外その全体像を目にすることは困難な状況にありました。
当館では、昨年度から学史的にも重要な位置を占める土井ヶ浜遺跡出土資料を広く一般にも公開することを目的に、1次調査から5次調査にかけて出土した弥生土器の整理作業を継続して行っています。この度、ようやくその成果の一部を公開できることとなり、資料のもつ重要性と地域史における意義を広く皆さまに知っていただくために、「土器からわかる土井ヶ浜遺跡」をキーワードに小企画展を開催いたします。半世紀の眠りから再び、土井ヶ浜遺跡の弥生土器が目覚めます。この機会にぜひご観覧下さい。 |